奈良県の出生率

2014年の奈良県合計特殊出生率(女性が生涯に産む子供の推定数)は、
1.27で全国ワースト3位です。

県内の20歳代後半の未婚率は、(2010年)
女性が 64.6% (全国1位)
男性が 72.7% (全国3位)
となっています。
なぜ、未婚率が高いのでしょうか。
年間所得が200万未満の若者(15~34歳)は、奈良県では41.6%になっています。全国平均は36.0%です。

経済的に安定しない若者が多く、なかなか結婚に踏み切れない。
奈良は教育熱心な家庭が多い。 塾や習いごとなど教育にかける費用や送迎などの負担が年々大きくなり、次の出産をためらうようです。
妻は専業主婦で、核家族のため同居の親らが子育てを手伝ってくれることもない。夫は長い通勤時間(大阪方面が多い)と残業のため、平日はほとんど家にいないのが奈良の典型的な家庭です。
一番の問題は、育児の苦労や不安が、唯一の理解者となるはずの夫にあまり理解されていない。

などが指摘されています。

中小企業や観光などで頑張っているのですが、この出生率が低い問題の解決は厳しいようです。